今日は宿直明けのため、記事更新も今頃になってしまいました。それこそ今まで宿直明けの楽しみは帰宅前にランチすること。ランチして帰宅するのがルーティーンでした。ところが新型コロナウィルスの大流行によりまっすく帰宅するようになり、外食はテイクアウトに変わっていきました。
コロナの仕打ちはまるでひどいもので、飲食業界も大打撃を受けるようになり、救済措置として今は秋田県プレミアム飲食券が発行されたり明日からはGOTO EATが始まります。
先週は弘前市でクラスターが発生し、まだまだ県外のお出かけは危険極まりない状態ではありますが、気持ちの中ではこれも復興の一環と思って外食すること自体は抵抗が少なくなってきました。実際のところ少しずつ外食する機会も増えて来ています。
その流れで今日もどっかでご飯食べて帰ろう!と思って、仕事帰りに米田食堂に行ってきました。
米田食堂は大町にある老舗食堂。見た目の通りの昭和な食堂で、振り返れば私が幼少のころからあった気がしたけど一度も入ったことはありませんでした。
入店の決め手は馬肉定食があったから。馬肉定食を食べる気満々でお店に入ったところが誰もいません。でもお店は開いていたのでバックヤードにいるのかと思い「すいませ~~~~ん。」と叫んでいると、常連らしい老女がお店に入ってきました。座って待っていれば来るというので座って待っているとまもなく店主(女性)が出てきました。店主もかなりお年を召した方でした。
開口一番「大館の人??」
あ~~、ここのお店は市外のお客さんも来るんだ!と思いましたね。「なんも大館です」と話し、すぐに馬肉定食を頼んだら「ご飯ねくて、うどんだったら出来るよ」と言われ、肉うどんをお願いすることにしました。
うどんも細いのと太いのがあるらしく私のチョイスは細いうどん。太いうどんだとすぐ食べ終わってしまうでしょ(笑)
お茶は湯飲み茶わんとアルミの小さなやかん。
さほど待つこともなく肉うどんが配膳されました。馬肉がゴロゴロ入っているうどんでした。
しかもお新香付き。
一口食すと馬肉は想定外の柔らかさでスープの塩加減も薄味でちょうどいい塩梅。
なのに価格は400円の昭和価格。今どきあり得ない良心価格です。他のメニューもご覧の通りすべて昭和価格でした。
私はズルズルと馬肉うどんをすすり上げながら見てみると、私の後に入店してきた老女は煙草をふかし、お新香をつまみながらペットボトルに入った透明の液体を飲んでいました。お水ではなさそうです。なんだろう?日本酒??? やっぱり水かな。老女の歳はどう見ても90代?実家の母よりは歳は上そう。
老女と店主の会話は「今、病院に言って来た」とか、「今日病院は混んでいなかった」とか常連中の常連のような話しぶりでした。またその後にお店に入ってきたご老人はいきなり焼酎をオーダー。運ばれてきた焼酎はもっきり状態。このご老人も常連と見た!
凝視するのも悪いと思い、さりげなくウォッチングしながら更にうどんをズルズルすすり上げていたら、今度は店主が缶コーヒーを持って来てくれました。缶コーヒーはサービスらしい。マジうれしい❤
肉うどんは400円だったので500円玉一枚を出すと店主はチャック付きの小銭入れから100円おつりを出してくれました。そしてお店はテーブル席が10席のこじんまりしたお店だったんだけど、わざわざ入り口まで私をお見送りしてくれ、両手を合わせてまた来てけれと言ってくれました。この言葉に弱いんだな~私。
もちろん私は「はい、また来ます」と言ってお店を出てきました。お店に入って肉うどんを食べて駐車場に戻っても20分足らず。まさしくコロナ禍のランチにふさわしいお店だとプチ感動してきました。
このお店にはまた絶対行こうと思います。ごちそうさまでした。
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