そこは驫木駅。JR五能線の無人駅。日本海に向かって駅舎だけがポツンとある。駅舎越しに日本海が見える。
時刻表によると電車は一時間に一本あるかないか。誰もいない。誰も見かけない。
駅舎の中には駅ノートがあって、何冊もジッパー付きのビニールバッグの中に収められている。過去に訪れた時に書いた気もするし書いていない気もした。ペラペラめくってみたけどいつ来たか覚えていない。探せない。
リゾートしらかみが通過するかな、少し待てば普通列車が通るかなとも思ったけど、待つのはやめた。
無人駅なのでホームに出てみる。誰もいない。誰も見かけない。その日の波は静かだった。お盆過ぎだというのに、まだまだ日差しが突き刺さる。
水面を照らす日の光は幾分傾きかけている。2時間半もすれば日の入りだけれど、今回はやめておこう。今回もやめておこう。考えてみたらここで日の入りを拝んだことはなかったな・・・・
ここは驫木駅。誰もいない。誰も見かけない。でもね。私が誰にも会わなかっただけで、駅舎はたくさんの人に会ってたんだよね。
駅舎は木造で待合室のみである。駅舎内に「驫木駅 思い出ノート」が設置されている。日にち毎のホームから見える夕日の方向を示した「夕焼け暦」と夕日時計がホーム北側部分に設置され、ホームから日本海に沈む夕日が眺められることで知られている。
JRのトクトクきっぷ「青春18きっぷ」の宣伝ポスター(2002年春期)に登場した。そのポスターに「日本海が迫る小さくて素朴な駅舎、驫木という名前にも味わいがあり、旅情を誘うたたずまいがある」とのキャッチコピーが記載されていた。
驫木駅 – Wikipediaより
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