秋田県の山里、上小阿仁村(かみこあにむら)の特産品のひとつにコハゼというものがあります。コハゼ(ナツハゼ)はブルーベリーと同じ属科で、秋になると黒紫色の酸っぱい小さい実をつけます。
当初、私はコハゼが上小阿仁村(かみこあにむら)の特産品だなんて知る由もなく、また、2年前の8月にひょんなことから実家の裏にコハゼが植えられていることを知ることになるのでした。
そうなると何としてもコハゼを食べてみたくなるのが女の性。(写真は2020年8月の実家のコハゼ)
その年の9月の終わり、私はコハゼの実が熟し始めた頃合いを見計らって、実家にコハゼを収穫しに行き、初めてコハゼジャムを作ったのでした。(写真は2020年9月下旬の実家のコハゼ)
コハゼジャムは酸味の効いた口当たりのいいジャム
初めて作ったコハゼジャムは酸味の効いた口当たりのいいジャムに仕上がり、酸っぱい味大好き派の私にとっては本当に美味しくいただいたものでした。(写真はソフトフランスのクリームチーズ&コハゼジャム乗せ)
昨年はコハゼジャムは作っていませんでしたが、昨日たまたま実家に行ったついでコハゼが熟しているのを見て血が騒いでしまう単純な私・・・。
そのため今回は2年ぶりに作るコハゼジャムレシピをご紹介したいと思います。2年前と違ったところは皮を濾してよりなめらかなジャムに仕上げたところです。
コハゼの収穫
写真は2022年10月9日の実家のコハゼ。今回は一気にすべて収穫できるぐらいの完熟度です。
その場である程度葉っぱとかゴミを取り除いて持って帰ってきたコハゼがこれ。まるでキャビアのようです。
コハゼを洗います
ボールにザルを浮かせて丁寧に収穫したコハゼを洗います。
そして肌の悪いコハゼや熟していないものを取り除いていきます。
砂糖をまぶします
砂糖はコハゼの30~50%が目安になりますが今回は50%を計量し、コハゼにまぶしておきました。
こうしておくと浸透圧の関係で果汁が染み出してきて煮やすくなります。
空き瓶を煮沸消毒します
その間に空き瓶を煮沸消毒しておきます。注意点は①瓶は水から入れること、②鍋の中にはキッチンタオルを敷くこと。
水から入れるのは、沸騰したところに瓶を入れると温度差で割れる恐れがあるため。キッチンタオルを敷くのは、煮沸するとぶくぶく泡立つので刺激を和らげるためになります。
砂糖をまぶしたコハゼを煮ます
砂糖をまぶしたコハゼは半日もすれば砂糖が溶け出して来ます。
それを砂糖ごと弱火で煮ていきます。煮ている間に灰汁が出てきますので、スプーンなどで丁寧にすくい取ります。
また今回は皮を濾すつもりだったのでマッシャーでつぶしながら煮ていきました。コハゼにとろみがついてきたらレモン汁を大さじ1~2杯ほど入れます。
コハゼの皮を濾します
完熟したコハゼは皮が固いところもあり舌触りが悪かったので濾すことにしました。
瓶詰めします
濾したコハゼジャムを煮沸消毒した空き瓶に詰めていきます。極力瓶の縁を汚さないようにゆっくり丁寧に詰めて出来上がりです♪
気になるお味は?
2年前のコハゼはすべてが完熟していたわけではなく、砂糖も確かコハゼの分量の30%程度で作っていたはずなので、どちらかというと酸味の効いた口当たりのいいジャムに仕上がっていました。
ところが今年はすべてが完熟した状態のコハゼを使ったことと砂糖の量も50%にしたためか、思いのほか酸味は少なく、濾したせいかまろやかな仕上がりになりました。
当面我が家ではジャムを買わずに済みそうです(笑)
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